マツエク仕事事情?美容師からアイリストへの転職が多い理由

美容師免許は2年から3年の間、専門学校に通って取得する免許です。手に職といったイメージでもあり、センスが問われる仕事でもあり、お洒落で華やかなイメージから美容師を目指す人は多いですが、離職率がとても高いのも美容師というお仕事の特徴です。理美容は生活に必需なので、サロンも多く競争率の高い業界でもあります。現在はマツエクサロンも増えてきたのでマツエク業界も競争率は激しいと思います。

美容師は手荒れがひどい

華々しい印象である美容師というお仕事は表向きはとてもいいですが、割とブラックなことが多く、下積みのような年月があったり歩合制なことでほとんど生活できないレベルであったりと、とても大変なことが多い仕事です。中でも一番多いのが、手の薬剤荒れです。これは本当にとても大変で、カラー剤や水仕事によって尋常ではないレベルの手の荒れ方をしている美容師さんたちがたくさんいます。人の髪の毛を触る仕事であり、お客様の美を生む仕事であるはずなのに、自身の手が荒れていて悲しくなってしまっていたら少しかわいそうだな、と思います。

ずっと立ち仕事

そして輪をかけて美容師は立ち仕事であることも大変なポイントです。例えばオープンは9時ごろでお昼ご飯もお客様の都合で食べるタイミングがマチマチになったり食べられなかったりする中で、夜は19時や20時までの営業があると片付けなどをお考えるとほとんど12時間たちっぱなしになってしまいます。休みの日も少ないことが多いでしょうから、美容師は結構なハードワークだと思います。また、流行り廃りのある目まぐるしい業界でもあるので、常に最先端の技術の会得と勉強、修行が必要になってきます。一つの技術を磨くというよりは、いろんなことをたくさん器用にやれて、アンテナがいろんなところに張り巡らされている人に向いているお仕事と言えるでしょう。

アイリストは美容師免許が活かせる仕事

美容師を夢見て理美容学校を卒業し、就職してみて初めて、こんなにきついなんてと驚いた美容師さんもいるでしょう。華々しい世界で活躍している美容師はきっと一握りの美容師なのだと思います。そうなった時、思い切って違う職種にトライしてすることも多いと思いますが、せっかく取った資格を活かしたいと思えば、アイリストという職業はとても適しています。元々立ち仕事ばかりな美容師からすると、マツエクをつけるというアイリストの座りっぱなしというのは羨ましいくらいかもしれません。

ずっと座り仕事

ですが、座りっぱなしの難点というものもあります。立ちっぱなしも座りっぱなしも同じくらい体には負担がかかるのです。特にアイリストは座った上で常に前のめりの姿勢でマツエクをつけ続ける作業を1時間程度やり続けます。首や肩、腰にも負担は大きいですし、細かい作業とお客様のまつげにマツエクをつけるという大切な目いう繊細な場所での作業により緊張も強いられるので自身の目の疲れも相当なものだと思います。集中力もとても必要な仕事ですし、美容師を辞めたいからアイリストになっておこう、なんて軽い気持ちでやれるものでもありません。美容師としてやってきたことは正直あまり活用できませんし、またアイリストとしてマツエクの勉強をしっかりし直さなければならないものです。マツエク専門の研修機関もあります。

美容師よりも復帰しやすいこともある

ただ、アイリストにも流行り廃りはあるにせよ、これからの発展技術に関しては今できることのちょっとした応用になりやすく、画期的に大きく何かが変わることはマツエクには今までありません。なので美容師は産休や育休明けの復帰などはまた一から勉強し直さなければならないくらい新しい技術や流行りが更新されているものですが、アイリストは新しいマツエクのデザインを確認することや研修を何日かすることくらいで、一度覚えた技術は廃りません。また、マツエクに使うの薬剤はグルーやリムーバーくらいなので薬剤が自身の手に直接ついたりすることがないので、薬剤による体調や荒れの心配もしなくて済むのはとてもいいことだと思います。

どちらも人を綺麗にする仕事

美容師にしろ、アイリストにしろ、綺麗に仕上げてお客様を喜ばせたい、お客様を輝かせたいという気持ちの根幹は変わりません。美容師からアイリストになったからといってどちらもお客様を綺麗にする方法が違うだけで大変な仕事ではあります。アイリストは美容師の逃げ道と言われることもありますが、せっかく取った資格に逃げ道があるなら堂々と転職して問題ないと思います。

トータルビューティーを目指すサロンとして

また、美容院は最近ではトータルビューティーとして、爪から髪、マツエク、エステにまで手広くトータルコーディネートしてくれるサロンが増えてきています。一つの店舗で綺麗の全てが完結することを考えると、お客様としても楽ですし、美容師からアイリストになったとしても独立して集客からやり直すことなく顧客を獲得することもできます。サロンとしても、アイリストとしても美容師としても活躍してくれる社員がいるのは多様なお客様に柔軟に対応できるので歓迎したいところだと思います。

アイリストは美容師免許がないとやれないお仕事です。美容師以外はアイリストになれないお仕事とも言えます。アイリストを目指したいと思ったら同時に美容師としての道も開けますし、正直言ってどちらが楽とかどちらが得ということもないと思います。向き不向きの問題なので、やってみたいと思ったら、どんどん試してみることがオススメです。

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