アイラッシュスクール
ひと昔前に、マツエクによる健康被害や美容トラブルが多くあり、マツエクの悪評が多かったですが、そのことを受けて厚生労働省から「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」という通達があり、無免許でのマツエクの施術は禁止となりました。そこからアイラッシュスクールは全国に派生しています。
アイリストになるには美容師免許が必要
女性に人気の職業となりつつあるアイリストですが、美容師免許が必須です。美容師免許は、2年から3年美容専門学校での学歴が必要な国家資格です。アイリストとしての勉強をするわけではなく、美容師としての美容や衛生の知識や技術を一通り得ることができます。そこを基盤として、アイリストを目指すことになります。この知識がない状態で無免許でマツエクを施術することでたくさんのトラブルが起きてしまったので、この美容に関する一定の知識はとても大切です。
また、アイリストを目指して美容師免許を取るとしても、美容師としての知識と技術も得ることができます。美容師は立ち仕事で手荒れもひどくてブラックだから美容師ではなくアイリストになろう、と思っている人もいると思いますが、美容専門学校の知識はいろんなところで役に立つので、しっかり向き合って損はありません。
美容師免許をとった後
美容師免許を取得したからといって、すぐアイリストとして活躍できるかというとそうではありません。前述したように、アイリストの専門知識や技術は美容専門学校では特化して教えているわけではないからです。それを教えてくれるのが、アイラッシュスクールです。アイリスト自体は国家資格があるわけではなく、あくまでも美容師免許が必須ではありますが、アイリストとしての資格は必須ではありません。なので、美容師であれば誰でもアイリストと名乗ることも施術することもできます。見様見真似でだいたいできるから、という理由で施術されることをお客様が良しとするかどうかの問題です。
アイラッシュスクールは美容学校に通学中でも、美容師免許がなくても受講することができ、アイリストとしての技術や知識を最低限からプロレベルまで、10時間から60時間の講習で学ぶことができるスクールです。
民間免許取得をすることは
アイリストとしての資格がない状態でお客様がつくかどうかの問題であると言いましたが、お客様の視点から考えた時に、美容師が片手間でやってくれる格安のマツエクと、資格保持者が専属でやっているマツエクサロンとではどっちがいいか、という問題があると思います。どちらも需要はあります。アレルギーなどの心配もなくデイリーにマツエクをしたいからなるべく安い方がいいという人もいるでしょうし、結婚式のためにマツエクがしたいのであれば、技術やケアがしっかりした絶対にトラブルがないサロンにしたいと考えるのではないでしょうか。一番いいのは、安心した技術を持ったアイリストがお手頃価格で施術してくれる、かもしれません。その一つの指針となるのがアイリストの民間免許の保持です。メジャーな免許を持っている、ということは、ある一定の技術は保証されている、という安心感に繋がります。免許の取得のためにアイラッシュスクールでの講習を受けていることもまた、確かな技術の裏付けをしてくれるのだと思います。
アイラッシュスクール概要
アイラッシュスクールは、全国各地でありますが、東京や大阪などの大都市には基本的に何軒かあるので調べてみるといいと思います。スクールによって価格のベースが違ったりしますが、だいたい最低1日、最高60時間の講習があり、求めるレベルや資格によって変わります。価格も10万円から60万円、新しい技術の更新などとして講習を受ける場合は3万円からなどの種類があります。
個人向け
個人向けというのは、アイリストとして営業することが目的ではない人用のクラスです。これは10時間程度の講習や、1日の講習などを受けることで、最低レベルのマツエクの付け方を学ぶことができます。最終的に認定証や修了証程度になりますが、活用するというよりは知識として知っておきたい、自分でやってみたい、自分でやることにこだわりがある、という人向けの講習になると思います。価格も10万円程度で一番お安くなると思います。
サロン向け
美容師免許を持っていて、営業するために資格を取得したい人向けのクラスです。レベルが細かく分かれているスクールもありますし、マツエク、アイメイクなどアイリストとして活躍するためにいろんな分野での受講ができるスクールもあります。民間資格合格のためのノウハウや、スピードや衛生に関する知識などもしっかり学ぶことができるので、この講習を修了した上で資格を持っていたら安心して施術を受けることができますね。
特別講習もあり
アイリストとして既に働いている人の技術更新用の講習をしているスクールもあります。マツエクの業界も、どんどん技術が革新されています。様々なメニューを展開することでお客様のいろんな希望に応えることができます。アイリストになった後も日々勉強して行く必要があるということです。
日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)
一番メジャーなアイリストの民間資格は日本まつ毛エクステンション認定機構です。一番取りやすいのが安全技術師であり、その後認定機構3級、認定機構2級、認定機構1級、認定講師などランクがどんどん上がっていきます。安全技術師の資格があれば、日本まつ毛エクステンション協会(JLA)のアイデザイナー技能検定試験を受けることもできます。これらの民間資格を持っていることで、技術がしっかりとした安心できるアイリストであると証明できることになります。
アイラッシュスクールは美容師免許がない人でも受けることができるクラスもあります。もちろん営業する場合は美容師免許が必要ですが、マツエクに興味がある人は受けてみるのもいいかもしれません。アイラッシュスクールから始めて、美容専門学校に通い始めるパターンもあると思います。安心できる技術を持ったアイリストさんたちが増えて、マツエクトラブルなく女性の美しさを追求できるようになるといいですね。